【書評】「Peachのやりくり」異彩を放つLCCの秘密

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ビジネス本

こんにちは、NEKAGOです。

今日は、山口周さんの「ニュータイプ」を読んで、ピーチ航空の井上社長の言葉に感激したので、この本を手にとって読んでみました。


「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり

経営が難しいと言われているLCC業界において、なぜピーチが成功しているのか、そのノウハウの秘密がぎっしり詰まっている本です。

井上社長は自身の哲学をしっかりと持っていらっしゃっていて、とても勉強になりました。

ピーチの強さの秘密とはなんなのでしょうか。

ピーチ航空のユニークな取り組み

この本を通してわかる、ピーチ航空の強みの一つは、何と言ってもその「企画力」です。

この本には、ピーチ航空が生み出してきたユニークな取り組みの数々が綴られており、どれも普通の企業では生まれてこないような突拍子もないものばかりでした。

そして、それらの突拍子もないアイディアを、「実現する力」、「風通しの良さ」をこの会社は持っています。

特に私が驚いたのが、この会社のコストカットに対する姿勢です。

LCCは、格安航空会社と言われるくらいですから、コストカットは経営命題です。

しかし、我々人間は、コストカットと聞くと、なんだか我慢を強いられて、苦しいものだと思いますが、ピーチ航空はそんな印象は払いのけて、ユニークな企画力でどんどん切り抜けています。

ダンボールで搭乗手続き機械を作ってしまう(?!)などのコストカットにまつわる企画はどれも目を見張るものばかりで、「本気でこんなことをやっているのか?」と驚きの連続でした。

また、コストカットという言葉自体もあまり印象の良いものではないので、この会社はタイトルにもあるように「コストカット」ではなく「やりくり」という言葉を使い、社員が意欲的に働けるように表現にも気をつけています。

これらの工夫や、企画の数々を読んでいくと、良い職場であることを紙面からビシビシ感じました。

そのほかにも機内食に神戸牛を出したり(LCCになのに?!)、機内の挨拶は「おおきに!」と言ったりなど、大企業の官僚組織では考えられないような発想を実現しており、ユニークな会社であることがわかります。

もっと具体的な企画の内容は是非本を読んで、確かめてみてください!

 

Free-Photos / Pixabay

風通しの良い職場環境を作る社長の心がけ

このような風通しの良い職場は、もちろん勝手に作られることはありません。

上述しましたが、社長が工夫して、「従業員が楽しく働ける場所=従業員が最高のパフォーマンスを発揮できる場所」として、築き上げているのです。

「神は細部に宿る」と言いますが、井上社長も細かな気遣いが半端ないです。(大迫半端ないって〜)

例えば、「社長が社長室にこもらず、社員に声をかけてコミュニケーションの場を多く作ることを意識する」ことや、「社長自ら突拍子もないアホみたいなアイディアを出して、アイディア出しのハードルを下げる」など、様々な場面で社員が萎縮しないような配慮をしています。

また、会社内の優先順序は、第一がお客様、第二が社員、第三が社長とのことで、

「絶対好かれるでしょこの社長!!」

という取り組みばかりです。

偉ぶらない社長の親しみやすさを本を通して感じ取ることができ、人間性が優れた方だということが、はっきりとわかりました。

 

井上社長の経営哲学

そんな面白くもあり、親しみやすく、かつ凄腕の経営者である井上社長を、私はこの本を読んで、さらに好きになりました。

この本の中で、井上社長の発言で、印象に残った言葉の一つがあります。

 

それは、

 

「ヘッドハンティングが来て、社員が高い給料で引き抜かれたら、本望」

 

です。

 

 

私はここで、みなさんに聞きたいです。

 

普通の人間に、こんなことが言えますか?!

 

私は、言えないと思います。

自分が手塩にかけた社員が引き抜かれる。利益を追求している経営者としては、一溜まりもなく、悔しいでしょう。

しかし、井上社長は、そんなことも力に変えてしまう、というかむしろ嬉しいのです。

ヘッドハンティングされるほど成長できる環境を作り上げた喜びがあるという意味だそうですが、

ピーチに熱中してもらえなかった悔しさも合わせて感じるようで、もっと会社を良くしようという気持ちになるとのこと。(人間の鏡だ。。)

再雇用制度を導入している為、戻ってくることもできるようで、余程自分の会社に自信があるのだと思いました。

 

これだけの器の大きさと、社員への思いやりがあれば、良い人材は集まるでしょうし、おそらく離職率はかなり低いはずです。

エアライン業界で頭一つ抜けている理由がなんとなくわかってきます。

目指すは空飛ぶ電車

以前、この記事で、井上社長は「ピーチ航空は戦争をなくすために存在している」と発言された書きましたが、もう一つの大義は、航空機を電車のように気軽な存在にしたいという思いがあるようです。

私は、井上社長が考えるように、利用者が飛行機に乗ることを気軽に捉え、運賃も電車賃ほどに安く抑え、国と国の距離が縮まれば、もっと楽しい世の中になると思います。

井上社長が思い描いている世界が、どのように実現するのか非常に楽しみですし、是非このような素晴らしい経営哲学を日本に広めるような活動もしてほしいと思いました。

今後のピーチ航空にも注目していきたいと思います。

総合評価

総合    : ★★★★☆

内容の新鮮さ: ★★★☆☆

読みやすさ : ★★★★★

コメント  : ピーチ航空のユニークな取り組みと社員を思う経営学を学べる良い本でした。経営哲学は、井上社長の人徳がにじみ出ていて、パナソニックの松下幸之助や京セラ・KDDIの稲盛和夫を思わせるような内容で興味深かったです。

コメント

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