日本でウーバーが走らない理由。なぜアメリカでは成功したのか?

SNSフォローボタン
ビジネス考察
Life-Of-Pix / Pixabay

こんにちは、NEKAGOです。

今回は、「なぜ日本でUber(ウーバー)が走らないのか」を考察していきたいと思います。

タクシー業界の利権が、ウーバーやDiDi(滴滴出行)などのシェアライドの普及を邪魔していると言われていますが、私はそれが真の原因なのかと疑問を感じています。

そこで、シェアライドに関する文献をいくつか読んでみて、
考察してみましたので、読んでいってくれると嬉しいです。

Uber(ウーバー)とは

ウーバーといえば、アメリカ合衆国の「ウーバーテクノロジーズ」が運営する配車アプリとして、超有名ですよね。

まだまだ純利益は赤字でありますが、売上額が1兆を超え急拡大しているベンチャーとして異彩を放つ企業です。

日系企業であるソフトバンクグループが、ビジョンファンドで投資しており、筆頭株主となっています。

しかし、日系企業が投資しているのにも関わらず、日本ではウーバーは普及しておらず、サービスとしては「ウーバーイーツ」しか、ありません。

なぜ、こういった状況が起きているのでしょうか?

ウーバーやDiDiなどのシェアライドが日本で普及しない理由

シェアライドが日本で普及しない原因として、日本の法律が邪魔をしていると言われています。
具体的にどんな法律が普及を妨げているのか、調べてみました。

日本での規制について

白タク禁止?!

まず初めに、日本はいわゆる「白タク」の運行が禁止されています。

白タクとは・・
営業許可を受けず自家用車を用いてタクシー営業すること、またはその車のこと。 日本では、タクシーは緑地のナンバープレートを付けるが、白タクは自家用車用の白地のナンバープレートをつけているためこう呼ばれる。 海外の違法タクシーについても日本では白タクという。

このように自家用車の有償で貸し出すことは、禁止されていますが、
2015年に安倍晋三首相が、「白タク合法化」の発言をしたことがあるのです。

「白タク解禁」でUberが日本で本領発揮なるか!?〜猛反対する国交省のホンネ(ドクターZ) @moneygendai
国交省が猛反対を示した国家戦略諮問会議での安倍首相の「白タク解禁案」。「安全面で問題あり」というのが国交省の表向きの理由だが、彼らの本音は別のところにあった。

国が白タクを合法化する動きを巡っては、
全国ハイヤー・タクシー連合は、猛烈に反対しており、
トヨタ自動車がウーバーと提携した際も、怒りをあらわにし、トヨタに日本での展開は考えていないと言わせました。

参考:全国ハイヤー・タクシー連合会/第105回通常総会会長挨拶

一部地域ではOK?

一方で、国は一部地域での、白タクを認めています。

過疎地などの地域では、交通インフラが整っておらず、タクシーも少ないため、
こう言った地域での運行を許可しているのです。

しかし、運営はNPO法人や、市町村に任されており、民間の会社での運営は、やはり禁止されています。

恐るべし、タクシー業界・・・

参考:JNEWS/過疎地から容認される日本版ライドシェアリングの形

なぜ本格的な規制緩和に踏み切らないのか

その① 日本のタクシー業界の利権構造が邪魔をしている

上述しましたが、タクシー業界が猛反発しているようです。

ウーバーが日本に上陸してしまうと、今ある既存のタクシー業界が、駆逐されてしまい、
業界で働いている人たちは、雇用を失い、タクシー会社は潰れてしまいます。

ネットの記事を見ても、この情報は結構多かったのですが、私は「タクシー業界の利権構造が邪魔をしている」だけで、この問題を片付けてしまうことに疑問を持っています。

 

なぜ、アメリカでは、タクシー業界の利権構造を崩せたのだろうか。
アメリカでもイエローキャブっていうタクシーが走っていますよね??

 

皆さんもそう思いませんか??

アメリカのニューヨークでも、タクシーとして、イエローキャブと言われる黄色で塗られた車が走っています。

Life-Of-Pix / Pixabay

 

アメリカにも、こういった既得権益はあります。
ではなぜ、アメリカのウーバーは利権構造を崩せたのでしょうか。。

 

この疑問が残る限りは、
「日本での普及を阻害している原因=タクシー業界の利権構造である」と終わらせてしまうのは、短絡的だと思います。

その② 日本はタクシー供給過剰で、ウーバーが必要ない?!

こちらの本には、ざっくり下記のようなことが書かれていました。


UBER ウーバー革命の真実

日本は運行しているタクシーが多く、タクシーに困る人が少ない。
一方アメリカは、運行しているタクシーが、利用者に対して少なく、潜在需要が多かった。

参考:UBER ウーバー革命の真実/立入勝義

 

なるほど!!!!

アメリカでは、タクシーが足りない!となっており、

「タクシー足りないなら、一般市民の車出してもらって、走らせようぜ!」

ってなったのではないでしょうか。

 

「アメリカ全土のタクシー需要に対し、供給が足りていなかったのでは?」という仮説が立ちました。

 

私の中で、そのような仮定を持って、
ネットサーフィンしていましたら、ある論文を見つけました。

 

日本のタクシー台数はアメリカと比べると、各国の人口比で2倍以上大きいとの調査結果が出ているではないですか!


出所:井上信昭、堤香代子、堂柿栄輔、松岡淳 「タクシーが都市交通に果たす役割の研究」(2005年)

 

この図を見ると、人口に対するタクシー台数は、

日本:人口1万人に対して、タクシーは17.1台。アメリカは人口1万人に対して、タクシーは6.1台

です。

日本は、アメリカよりもタクシー供給率が3倍も多い計算になります。

これは、日本がアメリカに比べて、タクシー供給過剰だと言えるものだと思います。

アメリカでウーバーが、既存タクシー業界を駆逐している理由

上記を読み進めると、アメリカでは、供給不足の為、ウーバーとタクシー業界が共存していると考えられますが、全くそんなことはありません。

理由は、ダイナミックプライシングにあります。

 

ダイナミックプライシングとは・・
雨の日などの需要が多い日に価格を釣り上げて需給を調整し、晴れの日などの比較的タクシー利用者が少ない日は価格を下げてタクシー利用を促す、価格調整の仕組み

 

ダイナミックプライシングをやってしまうと、自前の車の空き時間を利用して走らせるウーバータクシーは、コスト構造的に、既存タクシー会社の1台あたりコストより有利なので、イエローキャブなどの既存タクシー会社は、ウーバーの価格競争力についていけない状態になっている私は推測しています。

 

タクシーのコスト構造は下記のとおりです。

タクシー会社の1台あたりコスト =
タクシー業者はタクシー運転手の生活費を担保しないといけない + 営業許可証の取得にも費用
ウーバーの運転手のコスト = 
生活費は必要なく、小銭稼ぎで良い。自家用車もタクシー営業の為に買ったわけではないので、減価償却コストもない。

 

供給不足でウーバー入れたはいいものの、結局駆逐されてる様子は、一種のトラップのように感じますwww

結論(日本でウーバーが走らない理由。なぜアメリカで成功したのか)

利権構造が邪魔をしているのは間違いないが、日本はタクシーの供給量が他国よりも大きく、大きすぎて潰せない(Too Big To Fail)構造になっている。

 

日本はタクシー供給過剰で、現状タクシーに困っている人は少ないだろう。であれば、わざわざウーバーを新規参入させて、さらなる供給過剰にする必要はない

という話になっているのだと思います。

 

確かに、都会のタクシーって、ずっと流し営業をしていて、基本的に捕まらないことってありませんよね。

特に東京都だと高確率ですぐにタクシーを拾えます。

この記事を読んでいる人のオススメ
http://nekago.com/2019/08/%e3%81%aa%e3%81%9c%e3%82%aa%e3%83%b3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b5%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%81%af%e6%b5%b7%e5%a4%96%e3%81%a7%e6%b5%81%e8%a1%8c%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%ab/

ウーバーは今後普及するのか

では、いつウーバーが普及するようになるのでしょうか。

私は、人手不足が進み、「タクシー運転手が足りない!」ってなったら、日本でもウーバーが突然普及し始める」と思います。

そうなったら、併せて自動運転車の導入なども進み、タクシー利用コストが下がり、より暮らしやすい日が来るのではないでしょうか。

それまでみなさん、気長に待ちましょう!

ありがとうございました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました